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流通するほとんどの個体はいわゆるノーマルですが、ごくわずかにモルフが流通することがあります。
スノーフレークはそんなモルフのひとつです。
今回は、イエアメガエルのスノーフレークと、簡単な飼い方についてご紹介します。
イエアメガエルってどんなカエル?
日本のアマガエルに近いカエルですが、それに比べるとかなり大型のカエルです。
全長10センチを超えるため、まさに手のひらサイズといえるでしょう。
原産地はインドネシアとオーストラリアで、基本的にインドネシア産が主体となって輸入されます。
多くはワイルドですが、最近はCB(養殖)個体もみられるようになりました。
CB個体が見られるようになったことで、スノーフレークをはじめとするモルフも現れ始めた、といったところでしょう。
乾燥に強く、丈夫で物怖じしない性格から、とても飼いやすいカエルです。
イエアメガエルのスノーフレークとはどんなもの?
本来、イエアメガエルの体色は明るいグリーン一色です。
これでもじゅうぶんに美しいのですが、ごくまれに全身に白いスポット模様が入る個体が現れます。
このスポットを雪に見立てて、スノーフレークと呼ばれています。
ちなみに、スノーフレーク自体はほかのカエルにも表れるモルフで、私もシュレーゲルアオガエルのスノーフレークを野外で捕まえ、飼育していたことがあります。
スノーフレークの遺伝性は定かではありませんが、おそらく海外ではある程度の固定率があるのだろうと思われます。
一口にスノーフレークといっても、クオリティには大きな差があり、全身にスポット模様がちりばめられた正真正銘のスノーフレークはなかなか見ることができません。
特にアルビノのような特徴はないので、視力が弱いとか病気に弱いとか、そういった面はきかれません。
スポット模様以外はノーマル個体と変わらないと考えていいでしょう。
ただし、スノーフレークは存在自体がかなりレアな個体です。
ふつう、イエアメガエルの販売価格は数千円ですが、スノーフレークはクオリティに関係なく3万円以上することもあります。
カエルの価格帯としては、非常に高価といえるでしょう。
イエアメガエルの飼い方
先にも述べた通り、スノーフレークであっても、ノーマルのイエアメガエルと飼育方法は変わりません。
私もノーマル個体を飼育しているので、簡単に飼い方をご紹介します。
ケージは爬虫類用のガラスケージか、プラケースを用意します。
大きなカエルですがそんなに動き回るわけではないので、30センチ四方のケージで大丈夫です。
樹上性のカエルなので当然、ガラスに張り付くことができます。
また、蒸れるととたんに状態を崩します。そのため、きちんとフタができて通気性のいいケージを用意しましょう。
床材はこだわりませんが、私はヤシガラ土を敷いています。
そこに大きめの流木を立てかけ、カエルの全身が入る大きさのタッパーを水入れにすれば完成です。
床材は特に湿らせなくても、水入れの水を切らさなければ大丈夫です。
餌は昆虫で、特に小さいうちは生きたものにしか興味を示しませんが、5センチほどになれば、ピンセットで見せたものに飛びついて食べるようになります。
この方法で、私が飼っている個体はヒョウモントカゲモドキ用のフードを食べるようになりました。
餌やりは数日に一度、食べるだけ食べさせるようにしましょう。
イエアメガエルのバリエーション・スノーフレークの特徴は?【まとめ】
もともと美しい体色をもち、眠たげな表情も魅力的なカエルですが、スノーフレークにはスノーフレークならではのゴージャスな美しさがあります。
高価なモルフは購入するのにも勇気がいりますが、丈夫なカエルなので購入してすぐに飼育に失敗することもありません。
計画を立てて飼育に挑戦してみてもいいでしょう。