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とても個性的でキャラ立ちした生き物なので、何も入れない水槽で飼育しても十分引き立つのですが、せっかくなら美しくレイアウトした水槽で飼育してみたい、と思いますよね。
ウーパールーパーをレイアウト水槽で飼育するのは不可能ではありませんが、ちょっとしたポイントを押さえておく必要があります。
今回は、ウーパールーパーをレイアウト水槽で飼育するポイントをご紹介します。
Contents
ポイント①ウーパールーパーの飼育レイアウトはシンプルに!
ウーパールーパーは一生を水中ですごす完全水生の両生類ですが、泳ぐのが得意なわけではありません。
うっそうと茂った水草をかき分けて器用に行動するようなタイプではないのです。
空気呼吸をしたいときに水面までたどり着けずおぼれてしまうこともありますし、餌を見つけられず食べ損ねてしまうこともあります。
また、大型のウーパールーパーは力が強く、繊細な水草は痛めてしまうことがあります。
いわゆる「水草水槽」と呼ばれるような凝ったレイアウトはせず、大きめの流木や岩を中心としたシンプルなレイアウトがいいでしょう。
ポイント②ウーパールーパーの水槽脱走対策
普通、レイアウト水槽で飼育するのは熱帯魚やシュリンプなので、ウーパールーパーの飼育を前提とした水槽などありません。
水面から流木が飛び出すようなレイアウトをする場合は特に、脱走対策に気を付けましょう。
水槽のフチと水面が近ければウーパールーパーが自力でよじ登ってくることもありますし、誤って飛び出してしまうこともあります。
どんなレイアウトであってもフタをすべきですが、どうしてもフタを使えない場合、水面と水槽のフチとの間がウーパールーパーの全長と同じくらい離せるような水槽を使いましょう。
ポイント③ウーパールーパーの水槽には『活着』する水草がおすすめ!
せっかくレイアウトするのなら、水草を使いたいと思う方も多いはず。
先に述べたとおり、ウーパールーパーの水槽で繊細な水草は使えませんが、直接水草を食べるわけではないので、種類を選べば使うことができます。
ウーパールーパーに向いている水草のポイントは次の通りです。
・CO2添加が必要ないタイプ
・葉が丈夫で傷みにくいタイプ
活着とは、岩や流木などに根を張って固定することです。
水草の中にはCO2を添加しないとうまく育たないものもありますが、ウーパールーパーの飼育でCO2を添加するのは難しいでしょう。
これらの条件を満たすおすすめ水草は、「アヌビアス・ナナ」と「ミクロソリウム」です。
アヌビアスはわさびのような茎から固くて卵型の葉を出す水草で、深い緑が美しく魅力的です。
ミクロソリウムはシダの仲間で、緑の美しさとエキゾチックな雰囲気で人気があります。
どちらも丈夫で育てやすいので、ウーパールーパー飼育水槽でもじゅうぶん育てられます。
なお、活着するタイプの水草でCO2添加が必要ない丈夫なもののひとつにウィローモスがありますが、これはおすすめしません。
ウィローモスは「モス」の名の通りコケの仲間で、細長い葉が密生して絡まりあう姿が美しいのですが、ウーパールーパーが絡まってしまったり、ウーパールーパーに引きちぎられて細切れになってしまったりします。
ハイグロフィラやアマゾンソードなど、初心者向けとされている水草はどれも育てやすいものばかりですが、これらは床材に植え込まなければいけないため、ウーパールーパーが活動した際に引き抜いてしまうことがあります。
どうしても使いたければ、小さな植木鉢に植え付けて、根元を小石で守ってやるといいでしょう。
ウーパールーパーはレイアウト水槽で飼える?【まとめ】
ウーパールーパーをレイアウト水槽で飼う場合のポイントは以下の通りです。
・脱走対策を万全にする
・水草を使うなら、活着するタイプでCO2添加の必要がない丈夫なものを選ぶ
ただし、これらのポイントを押さえていても、予想外のことが起こる場合もあります。
ウーパールーパーの様子をよく観察しましょう。