成長速度はとても早く、ベビーは手の平サイズでも1年で全長60㎝程度になります。
そこからの成長も早く、3年で成体サイズになります。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
体重は生育状況によって個体差がでますが、アダルトで2.5~5㎏と重たくなります。
グリーンイグアナの健康的な体重の推移を調べるには、頭から胴までのながら(SVL)と体重の関係を見ることで調べることができます。
今回は、そんなグリーンイグアナの成長速度と体重の推移、大きくなるグリーンイグアナの飼育上の注意について説明していきます。
Contents
グリーンイグアナの成長速度は?
グリーンイグアナの成体個体は、全長100~180㎝、大きいものは2m近くなるものもいます。
アダルトになると大型のグリーンイグアナですが、ベビー期はてのひらに乗るサイズです。
この小柄でかわいい姿をみて衝動的にお迎えしてしまう方も多いと聞きますが、グリーンイグアナの成長速度はとても早く、1年で全長60㎝程度になり、3年ほどで成体のサイズになります。
このことを考えると、ベビーのころから90㎝程度のケージを用意するほうが良いことが分かりますね。
また、アダルト個体は全長100~180㎝が平均と言われていますが、グリーンイグアナの特徴として、頭から胴体(お尻)までの体の長さよりも尻尾の長さの方が長くなります。
尻尾の長さは個体差もありますが、約80㎝~120㎝と言われていますので、体だけの大きさを考えると、少し大きめの猫より一回り大きいくらいと思って良いと思います。
グリーンイグアナの体重とその推移は?
グリーンイグアナの大きさを説明しましたが、体が大きいとその分体重も重いイメージですよね。
それではグリーンイグアナの体重について、ご説明していきます。
*グリーンイグアナの体重の平均は?
2~3.5㎏が平均と言われますが、サイトによっては平均5㎏と記載されているサイトもあります。
それほど生育環境によって個体差が出るということですね。
*グリーンイグアナの体重推移
グリーンイグアナの大きさと体重比較する際には、一般的にSVLと呼ばれるグリーンイグアナの頭から胴体までの長さと体重を比較して見る方法が一般的になります。
自分が飼育しているグリーンイグアナが健康かどうかは、自動計算サイトがありますので、そちらで確認してみると良いかもしれません。
参考までに、SVLと体重推移の関係を1部抜粋しておきますね。
・SVL200㎜:体重400g程度
・SVL250㎜:体重600g程度
・SVL300㎜:体重1100g程度
・SVL350㎜:体重2200g程度
・SVL400㎜:体重3000g程度
・SVL420㎜:体重3800g程度
個体差はありますが、グリーンイグアナは全長の半分程度が尻尾と言われていますので、全長に直してみてみると
・全長40cm:体重400g程度
・全長50㎝:体重600g程度
・全長60㎝:体重1㎏程度
・全長70㎝:体重2.2㎏程度
・全長80㎝:体重3㎏程度
・全長82㎝:体重3.8㎏程度
という計算になりますよね。
こうみると、いかにグリーンイグアナの成長速度が速いのかがわかりますよね。
成長が早いグリーンイグアナ!飼育の注意点は?
このように成長が早いグリーンイグアナですが、体が大きくなるにつれて注意しなければならないことがたくさん出てきます。
そこで、グリーンイグアナを飼育する際の注意点を紹介していきます。
*テールアタックに注意
グリーンイグアナのような大型のトカゲは相手を攻撃する際の手段としてテールアタックと呼ばれる打撃をすることがあります。
またベビー期でかわいいサイズのグリーンイグアナのテールアタックはあまり痛くはありませんが、アダルト個体のテールアタックは痛いなんてレベルではありません。
その勢いは、分厚いガラスをテールアタックで割ることが出来る勢いです。
これが人間の大人に当たっても、当たり所が悪ければ骨にヒビが入ることもありますし、お子様に当たればなおさら大けがです。
アダルトサイズになるとほぼ放し飼いになるグリーンイグアナですので、注意しましょうう。
*噛みつきに注意
こちらもテールアタックと同じですが、グリーンイグアナは威嚇や攻撃行動として噛みついてくることがあります。
筆者はSNSで爬虫類アカウントをもっていますが、以前グリーンイグアナ飼育者の方の投稿で、噛みつかれたとの投稿があり、その後数10針を縫う大けがだったことが分かりました。
ホビングなどの攻撃前の威嚇行動が見られた際には、しっかりと注意して刺激しないようにしましょう。
*爪に注意
アダルトになると3~5㎏になるグリーンイグアナですが、その重い体で木に登り、木の上で過ごす習性があります。
そのため、木に登るときにしっかりと体を支えられるように、爪がとてもするどくなっています。
この爪が人間に当たってしまうと、ケガをする恐れがあるので、定期的な爪のケアは忘れないようにしましょう。
*発情期に注意
普段はおとなしく、頭も良いグリーンイグアナですが、特にオスのグリーンイグアナは発情期に攻撃的になる傾向が強くあります。
発情期になると頻繁に威嚇をしたり、攻撃を仕掛けてくることがあり、人間が大けがをすることになりますので、発情期には細心の注意を払いましょう。
ケージの中に発情期のグリーンイグアナがいて、メンテナスをするときには皮手袋などを付けるのも良いかもしれません。
グリーンイグアナの成長速度は早い?【まとめ】
いかがでしたか?
成長が早く、大型になるグリーンイグアナですがベビーのころにしっかりとスキンシップをして人慣れをさせておくと、大人になって体が大きくなってから困ることも少なくなります。
そのため、ベビーのころから生体のストレスにならない範囲でこまめにスキンシップを撮り、しっかりと人に慣れさせておきましょう。
筆者の個人的な感覚ですが、グリーンイグアナを飼うことは他の大きくない爬虫類を飼うこととは次元が違うことだと思っています。
グリーンイグアナはとても魅力的な生き物ですし、憧れもありますが、自分が扱いきれるかどうか、最後まで責任がとれるかどうかをしっかりと考えてから飼うようにしましょう。