爬虫類飼育者がおすすめする癒し系ヤモリとして、必ず名前があがるのがクレステッドゲッコーです。
大人しくハンドリングがしやすく、飼育も難しくないことで初心者でも安心して飼うことが出来るといわれています。
そんなクレステッドゲッコーの値段相場は15000~30000円とい割れていますが、この相場はモルフによって異なり、人気や珍しいモルフの場合30000円を超える生体もいます。
今回はそんな魅力いっぱいのクレステッドゲッコーの値段の相場やモルフ、簡単な飼い方をご説明していきます!
Contents
クレステッドゲッコーの値段の相場は?
爬虫類飼育者がこぞって「癒し系」とおすすめする”壁チョロ系”ヤモリのクレステッドゲッコー。
その値段相場はいくらなのでしょうか?
クレステッドゲッコーの場合、値段の相場を平均してみると、ベビーで15000円前後、ベビー以外は3万円前後になるようです。
しかし、クレステッドゲッコーの値段は、モルフやブリーダーによって異なります。
これはクレステッドゲッコーだけでなく、爬虫類全般に言えることにはなりますが、珍しいモルフや人気のモルフの場合は、同じ爬虫類でも値段が大きく異なってきます。
クレステッドゲッコーのモルフは様々!値段相場と合わせてご紹介!
爬虫類について調べていると必ず「モルフ」という言葉が出てきますね。
この「モルフ」というのは、いわゆる色や模様のことを指します。
人の手によって品種改良がされて出来上がったもので、いろいろなモルフ同士を掛け合わせることで様々なモルフを作り、それをたくさんのブリーダーが行うことで確立された色や模様を「モルフ」と呼びます。
爬虫類の品種改良は様々な国や地域で行われているため、年々新しいモルフが誕生するとともに、無理な掛け合わせから神経障害などの問題が起こるリスクがあるため、新しいモルフには特に注意が必要になります。
それでは、クレステッドゲッコーの主要モルフを値段の相場もあわせて
ご説明していきますね。
*ノーマル
ノーマルというのは、言葉の通り、他のモルフのように特徴がないものを言います。
どの爬虫類にも共通して言えることではありますが、通常このノーマルのモルフが1番値段が安いと言われ、クレステッドゲッコーの場合は10000円~15000円で取引されることが多いです。
特徴の少ないノーマルですが、特徴が少ないということはすなわち品種改良があまりされていないということ、その種類そのものの色や模様をしているので、好んでノーマルを購入される飼育舎も多いと言われています。
また、同じノーマルでも、色の濃淡などの違いは出てくるため、様々な個体を見て比べてみると面白いかもしれません。
我が家には3匹の爬虫類がいます。
クレステッドゲッコーはまだお迎え予定はありませんが、筆者もどの爬虫類に対してもノーマルが1番好きな飼育舎の1人です。
*パターンレス
パターンレスは模様がほとんどなく、頭から尻尾までが単色のモルフです。
ノーマルと同じで流通量も多いですし、値段もノーマルと同等程度で取引されることが多いと言われています。
*バイカラー
バイカラーもその名の通り、体色が2色になっているモルフです。
柄はありませんが、全身の体色が明るかったり、濃かったりと魅力的な発色をしています。
バイカラーの値段相場はノーマルやパターンレスより少し高くはなりますが、それでも相場は20000円程度とされています。
*ハーレクイーン、フレイム
背中と腹部にストライプ柄が入っており、くわえて手足がしっかりと発色しているモルフをハーレクイーンと呼びます。
また、ストライプが背中だけだったり、腹部のストライプが少ない又は手足に発色がないモルフはフレイムと呼ばれ、ハーレクイーンとの線引きがしてあります。
ハーレクイーンもフレイムも、そこまで値段が高くなく、15000円程度で販売されることが多いと言われています。
*ダルメシアン
ダルメシアンはその名の通り、犬のダルメシアンのように黒いスポットと呼ばれる模様が入っているモルフになります。
ほとんどが黒のスポットですが、中には白や赤のスポットが入っていることもあるようです。
ダルメシアンの場合、値段はスポット模様の多さによって変わります。
スポットが多ければ多いほど値段が高くなり、スポットが100個を超えると「スーパーダルメシアン」と呼ばれ、値段もさらに上がります。
通常のダルメシアンの価格相場は15000円程度、スーパーダルメシアンになると20000円~30000円になると言われています。
*タイガー
タイガーは側部から背中、反対側の側部にかけてトラ柄のようなストライプが入るモルフになります。
ストライプが特に強いタイガーはブリンドル、スーパータイガー、スーパーブリンドルズと呼ばれ、値段もさらに上がります。
通常のタイガーの場合は20000円前後、スーパータイガーなどになると30000円前後にもなることがあります。
*ピンストライプ
フレイム、タイガー、ハーレクイーンと似たような外観をしていますが、背中の外側に沿ってクリーム色が発色しているモルフをピンストライプと呼びます。
値段は2万円前後が相場になります。
この他にも海外のみでまだ日本に入って来ていないモルフや、希少価値の高いモルフなどがたくさん存在します。
このようにモルフがたくさんあるという点も、クレステッドゲッコーの魅力の1つなのではないでしょうか。
クレステッドゲッコーの飼い方を簡単にご説明!
モルフがたくさんあり、爬虫類の中でも初心者向けと言われているクレステッドゲッコーの飼い方を説明しますね。
*ケージの大きさ
クレステッドゲッコーは、樹上性ヤモリで1日の大半を木の上で生活するため、横広のケージではなく、縦に高いケージを使います。
幅30㎝×奥行30㎝×高さ40㎝以上のケージが望ましいとされています。
*温度、湿度
25~32℃が適温とされており、理想は27℃前後でキープするのが理想とされています。
ヤモリは湿度を必要とするので、最低でも40%以上、ベストは60%キープが出来ると良いです。
爬虫類飼育において、温度湿度は肝になります。
温度や湿度が低すぎても、生体が体調を崩してしまい最悪の場合死に至ることもありますし、高すぎても死に至ることがあります。
住んでいる地方にもよりますが、季節によってはエアコンで管理することも必要になります。
筆者が住んでいる中国地方の気温でも、5~9月、11月~3月ころまではエアコンを24時間稼働させて温度をキープするようにしています。
*床材
クレステッドゲッコーは湿度を必要とするため、保湿性にすぐれたヤシガラやハクスチップがオススメです。
他の生体の場合は、ペットシーツなどで飼育することもありますが、湿度が絶対条件のクレステッドゲッコーの場合は、きちんと湿度を保ちやすい床材が必要です。
ヤシガラマットやハクスチップは湿度を保ちやすい反面、ダニなどがわきやすいので注意しましょう。
また、爬虫類用の土なども保湿性には優れていますが、壁チョロ系ヤモリの場合、足の凹凸に入り込んでしまってガラスを登ることが出来なくなるので、絶対にやめしょう。
*シェルター、エサ入れを準備する
爬虫類は基本的に憶病な子が多く、とくにクレステッドゲッコーなどの夜行性の生体は暗い場所を好む傾向が強いので、光を遮ることが出来るシェルターを用意してあげましょう。
中にはレイアウトを工夫して、影になる部分を作っている飼育者の方もいらっしゃるのでSNSなどでチェックしてみると良いかもしれません。
クレステッドゲッコーの餌は、人工飼料かデュビア、レッドローチ、コオロギなどの無視になります。
爬虫類用のエサ入れを使うことで、これらの餌虫が脱走できづらくしてくれます。
また、爬虫類にとっても飲水は大切になりますので、水入れを用意してあげましょう。
中には水入れの水を認識できない個体もいるので、もし水入れの水を認識していなさそうであれば、ガラス面に霧吹きをして水滴を付けてあえるようにしましょう。
*ハンドリングの練習をしよう
クレステッドゲッコーは比較的穏やかな性格をしているので、ハンドリングに適している爬虫類の1つです。
しかし、その個体には性格があるため、中にはハンドリングが苦手な子もいます。
お迎えしたその日は触りたいのを我慢して、少しずつ慣れさせていくようにしましょう。
また、爬虫類にとって人の手の体温は高すぎますし、部屋の室温も適さないことがあります。
そのため長時間のハンドリングは避け、生体の負担にならないように注意しましょう。
クレステッドゲッコーの値段の相場はモルフによって異なる?【まとめ】
いかがでしたが?
今回はクレステッドゲッコーの値段の相場やモルフについてご説明しました。
爬虫類を飼うというと犬や猫に比べると簡単でお金もかからないイメージですが、温度・湿度管理が大切になるため、犬や猫のようにご飯代や予防摂取代がかからなくても、電気代などが結構な金額になることがあります。
しかし、筆者の個人的な考えでは「爬虫類の温度管理=犬で言うペットシーツを準備すること」と思っています。
つまり、爬虫類を飼う上でエアコンをフル稼働させたりして電気代が高くなることは当たり前のことなのです。
そのことをしっかりと理解した上で、その個体にとってよりよい環境を整えてあげるようにしてくださいね。