ダックスフンドを外で飼うには、メリットよりもリスクの方が多く、ダックスフンドの人懐こい性格からしても、外で飼ってしまうと、少なからず愛犬に寂しい思いをさせてしまうことなります。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
ここでは、なぜダックスフンドを外で飼うことはおすすめできないのか、という点や、寒さなどのリスクについて、ご説明していきます。
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ダックスフンドは外で飼うことができる?
最近は「犬=家族」という概念が一般化してきましたので、あまりダックスフンドを外で飼っている様子を見かけることはありませんが、筆者が子供のころには、近所でもダックスフンドを外で飼っている光景をみたことがあります。
結論から申しますと、
ダックスフンドは外で飼うことは出来なくはない!
…が、おすすめは出来ない!
という結論になります。
それでは、なぜダックスフンドを外で飼うことがおすすめ出来ないのかを説明していきます。
ダックスフンドを外で飼うリスクについて
様々な事情があって、ダックスフンドを飼いたいけど室内飼いは難しいという方もおあれるのではないでしょうか。
たしかに出来ないことではないですが、ダックスフンドを外で飼うには様々なリスクがあります。
では、どういったリスクがあるのでしょうか?
*寒さに弱い
犬は、体が小さいほど寒さに弱いと言われています。
一般的にダブルコートの犬は寒さに強いと言われていますが、体が小さいダックスフンドなどの小型犬は、ダブルコートだとしても寒さに耐性がありません。
特に雪が降る地域では、足の短いダックスフンドは雪に埋もれてしまう可能性もあります。
*そもそも小型犬は外で飼うのに向いていない
寒さの点でもそうですが、小型犬の場合、体が小さいため地面との距離が近くなります。
そのため、地面からの熱や照り返しなどで熱中症になってしまうリスクが中型犬や大型犬などの体が大きな犬に比べて高くなっています。
*脱走の危険性が高い
鎖が切れたり、つなぎ方が不十分であると脱走してしまい、事故に遭ってしまうことも。
また、外でサークルを使用して飼われているダックスをみたことがありますが、ダックスは元狩猟犬で、アナグマなど穴の中にいる動物を主として狩猟してきました。
そのため、穴掘りは得意ですし、穴の中に潜るのもとっても得意です。
飼い主が知らない内に、穴を掘られていて、サークルから脱走したということも考えられます。
*室内飼いに比べて寿命が短くなる
外で飼うことにより、ノミやダニなどの寄生虫やウイルス感染の危険性が高まることや、飼い主の目が行き届きづらくなり体長の変化に気付きにくくなることから、平均寿命が短くなると言われています。
また、昨今の夏の気温上昇に従い、熱中症のリスクも跳ね上がりますし、冬場には低体温症になるリスクも高くなります。
我が家では以前アメリカンコッカースパニエルを飼っていたのですが、飼い主の事情で春の少しの間だけデッキで外飼いをしていたことがありました。
「デッキなら大丈夫」と安心していたのですが、やはりダニがついてしまったこともあり、室内飼いに戻したという経験があります。
そのときは早期に発見できたので良かったですが、獣医さんにはきつくお叱りを受けましたし、何よりダニが付いたりする愛犬は、少しかわいそうですよね。
*天候の影響を受けやすい
もし飼い主が留守にしていたときに、急な雷雨などに合ってしまったら、小屋で雨風はしのげても、体が濡れてしまい、低体温症を引き起こすことがあります。
特に小型犬の場合は、中型犬や大型犬に比べて体温が上がりやすく冷えやすいので注意が必要です。
*いたずらや盗難の可能性がある
以前、ニュースで外飼いをしていたドーベルマンを盗まれたという事件をみたことがあります。
信じられない話ですが、外飼いの犬を勝手に連れて行ってしまうという事件は少なくないようなのです。
警戒心の強い犬種ならまだしも、人懐こくて体の小さいダックスフンドはすぐに連れていかれてしまうというリスクがあります。
結論「やはりダックスフンドを外で飼うのはおすすめしない」
寒さや暑さに弱く、体の小さいダックスフンドはリスクがたくさんあるため、わざわざ外飼いにする必要性が感じられません。
ネット上で調べてみると、それでも外飼いをするための方法などが挙げられていますが、そういった対策をしたとしてても、そもそも人懐こい性格のダックスフンドを外で飼うというのは、ダックスフンドに寂しい思いをさせてしまうので、おすすめできません。
もし、「犬を飼いたいけど外でしか飼えない」という状況であれば、ダックスフンドではなく、外で飼うのに向いている犬種を探すと良いかもしれません。
外で飼うのに向いている犬として挙げられるのは
・ダブルコートの犬種
・寒い地域の犬
とネット上では挙げられていますが、今現在の各家庭の飼育環境を見ても、やはりそういった犬でも外で飼育するケースは少ないようです。
元々、筆者は犬を外で飼うのは反対派です。
昔は番犬としての役割や、「ペットはペット」という立ち位置もありましたが、家族である犬をわざわざ外で飼うという考えが、筆者にはどうしても納得がいきません。
例えばボルゾイなどの超大型犬で、外と言っても犬舎がしっかりとあり、室温も問題がないのであれば別ですが、外に犬小屋を置いて鎖でつなげておくという飼い方は、ワンちゃんにとってもかわいそうに見えてしまいます。
ダックスフンドは外で飼うことが出来る?【まとめ】
「犬=家族」という概念が強い今では、外で飼育されている犬はあまり見かけなくなりました。
外飼いが出来ると言われている犬種でも室内外が推奨されている今、リスクの方が多いダックスフンドをわざわざ外で飼う理由はありませんよね。
また、犬は基本的に人間が大好きです。
特に小型犬は、愛玩ペット用として品種改良されている犬種も多いため、人懐こく寂しがり屋の犬を外で飼うのは、かわいそうですよね。
いろいろな事情があるとは思いますが、犬はお迎えしたその日から家族の一員です。
もし、どうしてもダックスフンドを飼いたいのであれば、家の中で飼える環境を整えてあげることも、飼い主としての1つの責任なのではないでしょうか。