ゴールデンウィーク辺りにフェレット専門店へ行くと、ベビーラッシュでたくさんのベビーがお店にいます。
その大きさ、わずか200〜250g!
片手にスッポリ収まるその姿は、何度見ても心がギューッと持っていかれてしまうほどの可愛らしさです。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
フェルトで作ったマスコットのような愛らしさなのに、一人前に同じケージのフェレットと闘っていたり、お団子みたいに重なり合って寝ていたり、見ているだけで癒されます。
ところで、フェレットのベビーはとても成長が早いのを知っていますか?
もしあなたがベビーをお迎えしたなら、ぜひ週に一度は体重測定をしてください。
小さくても活発なフェレットですが、簡単にできる体重の測り方があります。
大人になっても、体重の減少/増加はとても大切な体調管理の一つになりますので、この機会に体重の測り方を覚えておきましょう。
Contents
体重計とキッチンスケールを使った体重の測り方
フェレットの体重は、人間が使う体重計を利用することもできますが、ベビーのうちはキッチンスケールを利用する方が正確に計測できます。
測り方のコツを知っておくと便利です。
*体重計はおやつとともに測ろう
フェレットは大きくても3kgは超えない動物です。
ある程度の重さがあれば、人間が抱き上げて一緒に体重計に乗り、次に人間だけの体重を測って差を出せば計測できますが、そのやり方だとフェレットの正確な体重はなかなか測ることができません。
もしも体重計を使うのであれば、小皿にバイトなどフェレットが好きなおやつを置き、フェレットがそれを舐めているところで測定すると、フェレットだけの体重を測ることができます。
ただし、多頭飼いの場合は、周りの子が一斉にバイトに押し寄せて来ますので、測りたい子だけを隔離して測ることをおすすめします。
*キッチンスケールは寝ている時がベスト
キッチンスケールはデザインが様々ですが、フェレットが収まるくらいの、少し深めのお皿に乗せて測るとうまくいきます。
また、寝ている時がベスト!
フェレットは一度寝ると簡単には起きないので、落ち着いて計測できます。
我が家のキッチンスケールはレトロデザインだったので、上にステンレスのお皿が付いていました。
ステンレスだとひんやりして起こしてしまいそうだったので、そこにタオルハンカチを敷いて、その状態でメモリを0に合わせて、爆睡中のフェレットを乗せました。
フェレットは一瞬モゾモゾ動くのですが、お皿の深さがちょうどおさまりが良かったらしく、そのまま寝ていました。
平型のスケールの場合も、メラミンなどの軽い素材で少し深みのあるお皿を利用すると、良い具合にスケールに身体が収まるので測りやすいですよ。
体重の減少/増加の原因とは
フェレットは平均1kg前後に成長しますが、減少/増加には個体差があります。
一般的には、どんなことで増減するのでしょうか。
*ベビーは体重増加ラッシュ!
生後2ヶ月ほどのベビーをお迎えした方は、ぜひ週一で体重を測ってみてください。
我が家のフェレット達も、寝ている時を見計らって週一でキッチンスケールに乗せて体重を測っていましたが、面白いくらい正確に100gずつ増えていきました。
フェレットは生涯にわたり、常にフードを食べられるようにして、好きな時に好きなだけ食べられる環境にしておくのが良いのですが、この時期のフェレットは食べた分だけどんどん大きくなり、とても嬉しく感じます。
なかなか増えなくて気になることもあるかもしれませんが、メスのフェレットの場合は600〜800gくらいで成長が止まる子もいるので、元気で食欲もあり、ウンチやオシッコが正常ならば心配はいりません。
むしろそのくらいの大きさのメスは、小さくてもパワフルな性格の場合が多いです。
*元気なのに体重が減る原因とは
フェレットは1歳くらいで大人と同じ大きさになります。
この時期を過ぎると、徐々に体重が減ってくることがあります。
どこも悪くなさそうなのに、なぜ?!と、思うでしょうが、一気に何百グラムも減るというわけでなければ、心配する必要はありません。
また、大人になっても体重が増え続けるフェレットもいます。
うちのフェレット達も、1匹は1.2kgくらいまで大きくなった後は、1kg前後まで減って、そのままの体重をずっと維持していました。
一方で、もう1匹のフェレットは、メスだったのですが、5歳で体調を崩すまで体重が少しずつ増え続けて、ピーク時は1.4kgでした。
動きは機敏なのですが、お腹に脂肪が付き過ぎて、こすれて少し赤くなっていました。
このメスのフェレットはカナディアンファームの子だったので、もしかしたらそのせいかもしれません。
ちなみに初めにお話しした1.2kgのフェレットは、パズバレーファームのオスです。
でもフェレットの場合は、太ってもダイエットは必要ありません。
できるだけ体力のある身体を維持させてあげる方が、シニア期を元気に乗り切れます。
好きなだけご飯を食べさせて、たくさん運動させてあげましょう。
*病気での体重減少に注意
これはどの動物にも言えることですが、フェレットも病気をすると体重は減少傾向にあります。
うちのフェレットでお話しすると、パスバレーのオスの子は病気や手術をしてもほとんど体重に変化はありませんでしたが、カナディアンのメスの子は5歳で体調をくずしてから体重が減り始め、最後は1kg前後になっていました。
メスの子はお腹を壊しやすいところもあったので、それで体重が減ったようにも思います。
亡くなるその日までよく食べる子でしたが、体重を維持するのは難しいと感じた経験でした。
フェレットの体重の減少/増加にはどう対処すれば良いの?
仮におデブさんになったとしても、フェレットにダイエットは不要ではないかと思います。
現にうちのメスのフェレットが1.4kgを超えた時、獣医さんは笑いながらも、「4歳でこれだけの体重を維持できるのは素晴らしい」と、褒めてくれました。
太ってお腹をこすって赤くなっていても、フェレットは太っているくらいがちょうど良いのだろうと思います。
逆にもし病気などが原因で体重が減っていくようであれば、普段のフードにプラスして、高栄養のものを与えてあげてください。
こうした高栄養のものは、インスリノーマによる低血糖の発作が起きた時にも活躍してくれることがあります。
フェレットは小さい身体なので、常に体力維持、体重増加を心がけることが大切です。
また、お腹の弱い子なら、早いうちからケアしてあげてください。
病気になった時に下痢を伴うと、体重だけでなく免疫力も落ちてきます。
効果に個体差はありますが、乳酸菌だけでなく、栄養剤やATPという生活の質を向上させるための薬などが処方されることもありますので、気になったら早めに獣医さんに相談してみてくださいね。
フェレットの体重【まとめ】
・キッチンスケールは寝ている時に測ると簡単
・体重の減少は成獣になった時の自然現象でも起こる
・フェレットにダイエットは不要
・生涯食べられるだけ食べさせよう
・病気の時は高栄養をプラスして
・お腹のゆるい子は早めにケアしよう
フェレットの体重は、ベビーから成獣まではどんどん増え、その後少し減って落ち着くのが一般的です。
病気をすると体重が簡単に落ちやすい動物とも言えるので、定期的に体重を測定し、健康維持に努めてあげたいですね。
丸々と太ったフェレットは、それだけで愛敬があって、本当にかわいいです。
いつまでもコロコロしたフェレットでいさせてあげたいものですね。