もっとも一般的なイグアナの一種であるグリーンイグアナの食べ物は草食性で有名ですが、もちろんすべてのイグアナが草食性というわけではありません。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
雑食性のイグアナや肉食性のイグアナもいますし、中には食べ物がとんでもない偏食のイグアナだっています。
とても紹介しきれる量ではありませんが、いくつか代表的なものをご紹介します。
やっぱり多い?食べ物が草食性のイグアナ
実は、トカゲ全体でみれば草食性というのはけっこう珍しいのですが、イグアナには草食性の種がいくつも存在します。
かの有名なグリーンイグアナは草食性ですし、ガラパゴスリクイグアナやサイイグアナも草食性です。
イグアナとしては高級種で知られるトゲオイグアナの仲間も草食性です。
基本的に、草食性の生き物は肉食性の生き物に比べて食べる量を多くして、消化にも時間をかけなければいけませんから、体の大きな種になる傾向があります。そのため、イグアナの仲間でも草食性種は中型~大型の種が多いようです。
ちなみに、草食性種のほとんどは甘党で、果物が大好きです。私が飼っていたグリーンイグアナもイチゴが好物でした。果物を含む甘い餌は与えすぎると肥満しますが、痩せてしまって立ち上げたいときや、病気で薬を飲ませたいときなどにとても有効です。
また、カラフルな色に対して反応が良く、花も好きな個体が多く見られます。タンポポの花などは特に好まれるので、おやつに与えるといいでしょう。
サイズによって微妙に違う 肉食性のイグアナ
小型~中型のイグアナには、肉食性の種が多く見られます。
アノールと呼ばれる樹上性の小型イグアナの仲間はすべて肉食性ですし、乾燥地の小型種であるクビワトカゲも肉食性です。
グリーンイグアナやトゲオイグアナでさえ、ベビーサイズの個体は肉食傾向を示すことがあります。
ここまでご紹介したイグアナはいわゆる小型種です。
肉食性といっても、実際には昆虫を追いかけて食べる昆虫食といえます。
バシリスクやコーンヘッドなどの中型イグアナになると、昆虫でないものも食べることがあります。特に樹上性種に多いのは、鳥類を食べるパターンです。
そのため、バシリスクなどは冷凍のウズラの雛を与えれば食べますし、ピンクマウスも食べます。
中型サイズのトカゲをコオロギだけで満腹にさせるのは大変なので、冷凍餌を使えるのはメリットといえるでしょう。
ただし、そればかり与えると肥満になるので、主食はコオロギで、足りない分を冷凍餌で補うようにするといいでしょう。
超偏食イグアナ!ツノトカゲ
最後に、「ある特定のものしか食べない」という、超偏食イグアナをご紹介します。
それが、ツノトカゲの仲間です。
全身の突起と、目の上にあるツノ状の突起が特徴で、緊急時に敵に向かって目から血を飛ばすことでも有名ですね。
ときどき、ペットとして流通することもあるのですが、飼育はかなり難しい種類といえます。
その理由のひとつが、彼らの餌にあります。野生のツノトカゲは、アリを専門に食べているらしいのです。
砂漠に生息するトカゲなので、歩き回って獲物を探すのも難しいのでしょう。アリなら、巣を見つければしばらくは餌に困りません。
とはいえ、アリを与えて飼育するのは大変です。
小さなコオロギでも食べてくれることがわかったのでなんとか飼えるようですが、アリと同じくらいの大きさの幼虫でないと食べられないし、かなりの数を与えないといけません。
コオロギの幼虫をキープする手間も考えると、やはり飼育は大変ですね。
イグアナの食べ物【まとめ】
いかがでしたか?
今回はイグアナの食べ物について解説してみました!
同じイグアナの中でも、生態によって食べ物は様々です。
もしイグアナの仲間を飼育する機会があったら、まずはどこに住んでいて何を食べるのか調べてみるといいでしょう。