価格も安く、色もきれいで見た目がカッコいい上に、草食性でおとなしい、となると、思わず飼いたくなることもあると思います。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
しかも、かなり丈夫で飼育しやすいトカゲです。
ベビーサイズはいいとして、アダルトサイズになったグリーンイグアナ飼育のポイントは、
②それなりに手間をかけられるか
③設備をきちんと揃えられるか
④大型トカゲを扱うテクニックがあるか
の4点です。
詳しく見ていきましょう。
Contents
飼育ポイント① スペースを確保できるか
グリーンイグアナ飼育で最大のポイントといえるでしょう。
自宅で1.8メートルのトカゲを飼育するスペースを確保できるかどうか、です。
私が飼育していたときは、奥行き80センチ、幅1.5メートル、高さ2メートルのスチールラックを改造してケージを自作し、飼育していました。
これでも狭くてかわいそうだと思ったものです。
理想的には、4畳半くらいの部屋をそのままケージ化してしまえれば申し分ないでしょう。
この場合でも、放し飼いにすると自分の生活との共存が大変なので、あくまでも飼育部屋と生活空間は分けて考えるのがオススメです。
飼育ポイント② それなりに手間をかけられるか
グリーンイグアナの飼育では、新鮮な野菜を毎日食べさせる、という日課が欠かせません。
毎日数種類の野菜を刻み、お皿に盛り付けて与える手間がかけられるか、ということです。
また、あまり知られていませんが、グリーンイグアナはある程度の空中湿度が必要なトカゲです。乾燥させて飼うと、クレストと呼ばれるトゲのような突起が発達せず、あまりカッコよく育ちません。
霧吹きなり加湿器なりを使って湿度を与えることになりますが、そうなるとどうしてもケージ内が汚れやすくなります。
もちろん、体が大きい分、フンやおしっこの量もかなりのものです。掃除もこまめにすべきでしょう。
飼育ポイント③ 設備をきちんと揃えられるか
大型トカゲであることばかりがピックアップされますが、典型的な昼行性トカゲでもあります。
基本の温度は28℃くらい、バスキングスポットは最低でも35℃くらい必要です。紫外線要求量も高いことが知られています。
4畳半くらいの飼育部屋を作って飼う場合、基本の温度はエアコンで調整しましょう。部屋の照明を紫外線ランプにし、複数のスポットライトを使ってバスキングスポットを作ります。
これらの器具はすべて、イグアナが触れられないようカバーをつけるなど、安全対策をしっかりしましょう。
規模や環境によるので一概に言い切れませんが、設備に10万円程度はかかると思いましょう。
飼育ポイント④ 大型トカゲを扱うテクニックがあるか
これはとても厄介な問題です。
なぜなら、グリーンイグアナを飼育するのに必須のテクニックでありつつ、実物のトカゲを扱わないと身につかないからです。
実際には、ベビーサイズからグリーンイグアナを育てて、自分で大きくしながら少しずつ扱いに慣れていくのがいいでしょう。
個体の性格も把握した上で扱えることからもオススメです。
そのためにも、こまめにハンドリングするようにしましょう。
ただし、一度動物園などでアダルトサイズのグリーンイグアナを見ておくべきです。
自分の目でアダルトサイズのグリーンイグアナを見てみて、「自分には扱えないな」と思ったら、飼育そのものをあきらめたほうがいいでしょう。
グリーンイグアナの飼育方法のポイント【まとめ】
グリーンイグアナの飼育ポイントは、
②それなりに手間をかけられるか
③設備をきちんと揃えられるか
④大型トカゲを扱うテクニックがあるか
の4点です。
項目としては単純ですが、どれも乗り越える「壁」としてはかなり分厚いものばかりです。
ただし、飼育のスキルそのものはあまり必要ありません。
他のトカゲで手慣れた玄人よりも、初めて爬虫類を飼育する初心者の方のほうが、丁寧に手をかけられるという意味ではグリーンイグアナの飼育に向いています。
初心者だから、という理由だけで判断せず、実際に飼育することを考えて判断するようにしましょう。