かなり落ち着いてきたとはいえ、グリーンイグアナは今でも人気の爬虫類です。
その理由のひとつは、草食性であるということです。
「草食性だから野菜で飼える」というのは間違いではありませんが、数種類の野菜を混ぜて与えないと栄養が偏ってしまいます。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
また、野菜だけでは不足する栄養についてはサプリメントで添加しなければいけません。
そのため、草食性だからといってお手軽と言うわけではないのです。
今回は、グリーンイグアナの餌についてご紹介します。
グリーンイグアナの餌は?
グリーンイグアナは、トカゲとしては珍しく完全な草食性です。
ベビーの時期にコオロギを与えると食べはしますが、与える必要はありません。そのため、市販されている人間用の野菜を主食に飼育することができます。
ただし、単一の野菜ばかり食べさせると栄養が偏ってしまいます。
わりと偏食しやすいトカゲでもあるので、必ず複数の野菜を混ぜて与える必要があります。
かなり目がいいトカゲで、自分の好みの野菜だけ選り分けて食べたりするので、細かく刻んで与えるといいでしょう。
餌やりの頻度
ベビー期には少なくとも朝晩の2回、成長しても1日1回の餌やりが欠かせません。
肉食性の生き物に比べると、草食性の生き物は食べる量も頻度も多いのが特徴です。
月の餌代は、アダルトサイズの個体で2000円前後、といったところでしょうか。
また、どうしてもカルシウムなど一部のミネラルが不足します。餌には必ず爬虫類用のサプリメントを振りかけましょう。
人工フードも便利
イグアナ用の人工フードも市販されています。
カラフルな見た目と甘い匂いで、イグアナにはわりと好まれますが、蛋白質が多いようで、早く成長しすぎる傾向があります。
使うなら、野菜と併用したほうがいいでしょう。
もし野草を与えられる環境にあるなら、積極的に与えるべきです。
人家などに生えている雑草に強力な有毒植物が含まれていることはほとんどなく、たいていは食べても問題ない種類です。
もし区別がつくのなら、マメ科のスズメノエンドウやカラスノエンドウ、キク科のタンポポやヨモギ、セイタカアワダチソウなどがいいでしょう。
注意点
公園に生えているものは採ってはいけません。道路沿いは排気ガスや犬猫の糞尿に汚染されている可能性があるので注意が必要です。
グリーンイグアナの餌はお手軽?
餌が野菜でいい、と聞くとお手軽に感じるかもしれませんが、実際やろうとすると大変です。
常時、イグアナのための野菜を用意しておかなければいけないからです。
私の場合、イグアナを飼っていた頃は実家暮らしだったので野菜の量も余裕がありましたが、一人暮らしでは野菜をストックすることは少ないのではないでしょうか。
仮にイグアナ1匹のために野菜をストックしたら、食べさせきる前に腐らせてしまうと思います。
ドレッシングのかかっていないコンビニサラダは餌として有効ですが、ちょっと割高です。
また、においに敏感な個体が多く、痛んだ野菜は口にしない個体もいます。
週末に野菜を刻んでストックしても、週の後半になると食べなくなってしまうことがあるのです。
野菜をストックすることや、餌のたびに野菜を刻んで餌を作ることを考えると、コオロギを放り込むだけで済む昆虫食のトカゲのほうが手がかかりません。
野菜を餌にできる=お手軽、というわけではないのです。
グリーンイグアナの餌【まとめ】
確かに、グリーンイグアナは草食性で、野菜を主食に飼育することができます。
でも、イグアナの餌用に野菜を何種類もストックして、毎回の餌やりで野菜を刻んで与える手間を考えると、そうお手軽とも言い切れません。
毎日こまめに世話ができる人が、飼うべきトカゲといえるでしょう。