話を聞いていると、筋金入りの頑固さに感心してしまうほど。
時に、食欲すら封印してしまうほどの頑固さは、「つらくないの?」と、柴犬に聞いてみたくもなります。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
マイペースで頑固。
何だかうちの祖父母のよう。
楽しい頑固、困った頑固…… 柴犬の頑固さは難点なのか美徳なのか。
色々な柴犬の頑固な一面を見て見ましょう。
Contents
散歩中の柴犬の、頑固なエピソードセレクト7
柴犬を見ていると、「そこ、がんばるの?!」と言いたくなるような場面に遭遇します。
私が普段会う柴犬達も、とても個性的です。
気に入らない人、知らない人からはおやつをもらわない
同じおやつなのに、と思うのですが、意外にこだわりがあります。
最近は誰からでもウェルカム!という柴犬も増えましたが、年を重ねた柴犬は、自分が認めた人間からしかおやつをもらわない傾向が強くなります。
お腹が空いているのに、餌を食べない
この理由には諸説あります。
自分で体重をコントロールしている、餌が気に入らない、など。
空腹よりも心のあり方の方が大切なようです。
1と同様、食欲よりも気持ちの在り方が優先されるとは、ヒトよりも精神的に強い動物ですね。
行きたくない場所へは絶対行かない
ものすごくがんばって拒絶します。
理由がわかる時もあれば、なぜかが全くわからない場合も。
きっと柴犬には理由があるのだとは思うのですが。
家では絶対トイレをしない。非常時は夜中でも飼い主を叩き起こす
家は汚したくないのです。
だから、下痢でも限界まで耐えます。
そして「もうダメだ!」となると、真夜中でも飼い主を起こすのです。
もっと早く言ってくれれば、パジャマ姿で寝ぼけながら外に出なくても済むのに、と思う飼い主さんの呟きが聞こえてきそうです。
気になった匂いがあると、全く動かない
去勢していないオスが、メスの匂いに気づくと、無我夢中でその匂いを嗅ぎ続けます。
おやつで釣ろうとしても見向きもしません。
飼い主さんは10kgの柴犬を抱っこして、その場を離れました。
散歩は、基本同じ場所を歩く
決まったら時間に、何ヶ所か決めている散歩コースを、ひたすら歩きます。
それで満足なのです。
冒険は特に興味がなさそうです。
近寄ると怒るが、輪の中からは動かない
輪の中にはいたいけれど、仲間に加わって遊びたいわけじゃない。
だから、じゃれあった犬達が近づいて行くと怒る。
「だんだん頑固ばあさんになってしまって」と、飼い主さんも苦笑いです。
最近はフレンドリーな柴犬も多いので、真逆の行動を取る性格の子もいますが、どうやら年齢を重ねるうちに、このような傾向が出てくることもあるようです。
何だか、昔の日本人の武士道にも通じるような、精神の強さを感じます。
日本に生まれた「ヒト」として、柴犬から学ぶべきところもあるのではないかと思ったりもしました。
頑固な性格は、警戒心と慎重さの裏返し?
柴犬は、時々「恐い」と言われてしまうことがありますが、実はとても怖がりでデリケートな性格です。
引越しをきっかけに、今まで行っていた公園に行きたがらなくなる柴犬もいます。
すぐ近所に引越しをしたのに全然顔を見なくなったと思ったら、「踏ん張っちゃって行こうとしないのよ」と、飼い主さんが話していました。
飼い主には全ての理由を理解できない部分もありますが、柴犬の中では、「こっちは危険」「この人は誰?」という具合に、常にピンと張ったアンテナが、アラームを発信しているのでしょう。
私によくなついてくれている柴犬さえ、食べ慣れていないスープなどは、普段大好きな鶏肉のものであっても、口にしません。
どちらかといえば、保守的な性格なのでしょうか。
個人的には、柴犬に親近感を覚えます。
頑固な性格は治すべき? どう付き合えばいい?
攻撃的な行動に出てしまうなら改善の必要性がありますが、そうでなければ個性として受け入れてしまうのも良いのではないか、と、私は思っています。
もし子犬の頃の無邪気でフレンドリーに楽しむことができる成犬にしたいときは、普段の散歩コースを少しずつ変えてみたり、車で少し離れた公園やイベントに連れて行ってみたりするのも良いと思います。
仲の良い柴犬の場合は、うちの犬と一緒に遠くの公園に頻繁に出向くようになってから、初めての場所でもマイペースで歩くようになりました。
その波状効果なのか、それまで口にしなかった馬肉も食べるようになっています。
知らない人からおやつを食べるようにもなったので、無理のない範囲で目先を変えるのも良いかもしれませんね。
柴犬の頑固エピソード【まとめ】
柴犬は、警戒心の強さや、あまり変化を好まない性格から、時に頑固に映る行動を見せることがあります。
散歩の時は、出会う犬や人にも頑固さを垣間見せることもあります。
飼い主を悩ませる場面もありますが、私はこんな柴犬は愛すべき存在だと思います。
でも、頑固さゆえに、柴犬が生きづらさを感じることがないように、ほんの少し変化をつけてあげるのも良いかしれません。
今晩のお散歩は、いつもなら左に向かう曲がり角を、右に曲がってみませんか?!