実は彼らの耳は産まれたての頃は全員立っているのです。
彼らの耳が折れるのは生後2〜3週間頃で、また全体の約3割しか折れ耳にはならないのです。
これには遺伝が関係しているのですか、その遺伝はどういったものなのでしょうか?
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
実は彼らの耳が身体中を蝕む可能性のある遺伝により出来ている事を知っていますか?
世界各地ではスコティッシュフォールドの繁殖は残酷だと声が上がっているのです。
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スコティッシュフォールドがなりやすい病気とは?
スコティッシュフォールドの起源はその名の通りスコットランドで農場で産まれた猫に始まったと言われています。
この耳は軟骨の異常出来て引き起こされる産物であり、正式には『遺伝性骨軟骨異形成』と呼ばれており四肢にも症状が現れます。
早ければ生後数ヵ月で発症することもあるのです。
痛みによってジャンプができない、痛くて歩きたがらない、触ると嫌がる、などの症状が起ってしまい、その為に大人しい猫と思われがちなのです。
なんと、折れ耳の猫には、ほぼ100%の確率で何かしらの症状がでると言われているのです。
特に骨瘤と呼ばれる瘤のような腫れが後ろ足に出やすいようです。
通称“スコ座り”と呼ばれる、後ろ足を前に投げ出した座り方は、実は普通に座ると足が痛い為にとっている姿勢であり、彼らの静かな訴えなのです。
イギリスでは早くから、繁殖すべきではないと、この種の登録をやめています。
しかし、日本では一切規制が無い為折れ耳のスコティッシュフォールドを沢山産ませる為に、タブーとされている折れ耳同士での繁殖を繰り返しているブリーダーも存在するのです。
他にかかりやすいスコティッシュフォールドの病気はあるのか
またスコティッシュフォールドには内臓疾患も出やすいと言われており、主に肥大型心筋症や多発性腎嚢胞を患う子も多くいると言われています。
これも遺伝が関係しているようですが肥大型心筋症は中高年期以降の男の子に多いようです。
加えて折れ耳の子は外耳炎にもかかりやすいのでお耳のチェックも毎日してあげて下さい。
こういったスコティッシュフォールドの実情を知らないまま新しく家族に迎える人も多く、病気が発症してから動物病院で初めて知る人飼い主さんもいるのです。
これは、一つは新しく家族に迎える人の勉強不足と、もう一つには猫を譲渡する側もきちんとした説明等をしていないと言う問題があるのでは無いでしょうか?
対策について
家族として迎えた子には健やかに長生きして欲しいですよね。
スコティッシュフォールドは病気になっても中々表に出さない子もいますし、内臓疾患は症状が出にく事も多々あります。
なので普段から身体を触って晴れや痛がる箇所は無いかチェックしてあげて下さい。
また、信頼出来る獣医さんを見つけておいて、定期的に健診して貰い少しでも早く病気を見つける事が最大の予防法だといえます。
関節に関しては激しい運動をさせないように心がけて、床材等にも気をつけるといいようです。
立ち耳のスコティッシュフォールドは?
スコティッシュフォールドの立ち耳の子は多くの子が遺伝を引き継いでいないと言われていますが可能性が低いというだけなので、折れ耳の子と同様に気をつけてあげる方が良いでしょう。
スコティッシュフォールドに起きやすい病気【最後に】
どんな猫を飼っていても病気や怪我はやってきます。
そんな時に彼らが頼れるのは飼い主なのです。
悔いの無い飼い主生活を送れるといいなぁ、と私自身いつも思っています。
信頼出来る獣医さんと飼い主のタップリの愛情が猫にとって長生きにつながるのでは無いでしょうか?