皆さんはうさぎがくしゃみをするところは見たことがありますか?
イタリアには「ねこのくしゃみを聞いた人には幸運が訪れる」という迷信がありますが、うさぎがくしゃみをする場合はそんなに軽いものではなく様々な原因がありますが大体が「スナッフル」といううさぎ版の風邪です。
人間でも風邪は万病の元と言われていますよね。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
今回はうさぎがくしゃみをする原因と原因別の症状、そして治療法を見ていきましょう。
Contents
うさぎがくしゃみする原因
冒頭にも書いたとおりうさぎがくしゃみをする原因は主にスナッフルが考えられます。
しかし実はその他に2つほど考えられる原因があるのです。
その1、スナッフル(パスツレラ症)
うさぎがずっとくしゃみしているとき、一番最初に疑うべきなのはこのパスツレラ菌が原因で引き起こされるスナッフルです。
しかしスナッフルというのは英語で「鼻をならす」「鼻が詰まる」「鼻水が出る」という意味なので正式な病名ではありません。
正式名称はパスツレラ症です。
この病気の一番危険なところは他のうさぎや免疫力の弱い人間の子供、お年寄りに感染してしまうことです。
感染してしまったうさぎは完治するまで別の部屋で過ごしてもらうようにして広がるのを防ぎましょう。
その2、アレルギー
うさぎも人と同じようにアレルギーを持っている子が中にはいます。
ゲージに置いてある簀子(すのこ)や不正咬合予防のかじり木などが原因だと言われているので、もしくしゃみをするようなら今使っている木材ではなく違う種類の物に変えてみたり、いっそのこと撤去してあげる治ることがあります。
その3、ほこり
人間でも鼻にこよりなど入れるとくしゃみがでますよね?うさぎも同じでほこりなどが鼻に入るとくしゃみをすることがあります。
なのでくしゅんとするぐらいでしたらそんなに心配しなくても大丈夫でしょう。
原因別うさぎのくしゃみの症状
ほこりによるくしゃみは別に解説しなくても大丈夫だと思うのでスナッフルとアレルギーによる症状はどう違うのか、詳しく見ていきましょう。
スナッフル(パスツレラ症)の場合
目立った症状として透明でサラッとした鼻水、目やに、涙目などが見られるようになります。
鼻水が出るとうさぎは人間のようにティッシュで拭くことが出来ないので鼻の周りが炎症を起こしたり前足がごわつくようになります。
放置してしまうと咳をしたりゼーゼーと呼吸が苦しそうだったりと重い症状まで悪化してしまうことがあります。
最悪死んでしまうので早めに病院へ行きましょう。
アレルギーの場合
アレルギーは主にハウスダスト、ほこり、ダニ、木材によって引き起こされます。
もちろん元々のうさぎの体質によって起こすものと起こさないものがあるので臨機応変に対応していきましょう。
スナッフルの治療法
それではスナッフルになった場合動物病院でどんな治療をするのか、説明していきましょう。
まずスナッフルの進行具合などを見てどのくらい悪化しているかなど診断し、その症状にあった治療をしていきます。
スナッフルの治療法は基本的に悪さをしている細菌を特定し、それにあった抗生物質を投与するという形になります。
ただし、呼吸がおかしいなどの重い症状が見られる場合は肺炎になっていたり、胸水症や癌の可能性があるため念のためにレントゲンをする場合もあります。
スナッフル自体は大体2週間ほどで治ることがほとんどですが、細菌は1回感染してしまうと抗生物質を使っても治らない場合が多いです。
なので「完治したから薬やめてもいいかな」と投薬を止めた瞬間や、うさぎの体力や免疫力が低下したときに再発することも少なくないので病院は余裕を持って多めに1ヶ月分程度出してくれます。
うさぎがくしゃみをする原因【まとめ】
うさぎがくしゃみをする原因は大体スナッフルで放置すると最悪死にいたる危険な病気だということがわかりました。
しかし1回感染してしまうと完治することがないというのは少し怖いですね。
ならないのが一番ですが、なってしまった場合は再発させないよう空調などに気をつけたいですね。