手のひらにすっぽり収まってしまうぬいぐるみのような子が家に来たら、何だかもうそれだけで笑顔になってしまいますね。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
子犬のためにケージにトイレ、フカフカのベッドや餌と水の入れ物などを選んで準備するのも楽しい時間です。
ところで、餌は準備したけれど一体どの位あげたら良いのでしょう。
成長に合わせて増やせば良いけれど、どの位増やすのかがわからない。
そんな飼い主さんの目安になりそうな計算方法のヒントをご紹介したいと思います。
Contents
柴犬の2ヶ月〜成犬までの体重、必要カロリー、餌の量
1日の必要カロリーと、餌の袋に記載されている体重ごとの目安量から、おおよその餌の量を計算し、それを基本に自分の子に合わせた適量を見つけることから始めると、大きな失敗はないように思います。
以下に参考の目安を記載しました。
※成犬は去勢・避妊手術の有無により、2パターン記載しています。
左から去勢・避妊済み/去勢・避妊無しとなります。
柴犬 月齢、年齢ごとの餌の量の計算
2ヶ月、3ヶ月
基本的に餌の袋に記載の分量を目安にし、可能であれば1日分を3~5回位に分けて与えることをおすすめします。
子犬のうちは消化機能が未発達のため、一度に多くの餌を食べると内臓に負担がかかりやすいと言われています。
ウンチの状態に気を配り、量や回数を調整するのが良さそうです。
2ヶ月の頃は離乳食からドライの餌へ移行したばかりなので特に注意が必要です。
3ヶ月になるとドライの餌を無理なく食べられるようになり、量の調整もしやすくなります。
4ヶ月〜6ヶ月
4ヶ月になると、いよいよお散歩デビューです。
早ければこの時期に去勢・避妊手術を行う飼い主さんもいるでしょう。
5ヶ月の柴犬はお散歩に慣れてくるので、かなり弾けていて動きが活発な子が多いように感じます。
エネルギーの消耗が激しいので、身体の成長にもしっかり栄養が行き渡るように、餌の量は運動量に合わせて10%位増やして問題ない子もいるようです。
餌の回数を1日2~3回にしても消化できるようになってきます。
6ヶ月に入ると、子犬用の餌から少しずつ成犬用の餌へ変えていくことになります。
子犬用、成犬用の餌を混ぜて与えることになり、カロリーの違いから餌の量の計算が少し複雑になります。
しかし神経質にグラム単位で計算しなくても大丈夫です。
気にしすぎると飼い主が疲れてしまいますので、子犬の成長の様子や体調と相談しながら、大まかに何グラムと決めて、1~3ヶ月位かけて変えていくような気持ちで切り替えていきましょう。
7ヶ月〜12ヶ月
成犬用の餌へ切り替え中の時期です。
また、柴犬の生涯の中で、最も餌の量が増える時期です。
お友達とたくさん遊ぶ子もいるでしょう。
餌の量は運動量と肉付きなどを観察し、必要に応じて目安量の10%前後を増減しても良さそうです。
犬の集まりに顔を出すようになると、他の飼い主さんからオヤツをもらう機会も増えてきます。
よく動く時期なので少しもらう程度なら、餌の量を減らす必要もなさそうです。
他の犬とはあまり遊ばないけれど、散歩に出ると淡々と歩き続ける柴犬も多いようです。
こういう子も消費が激しいので、餌の量は多めの方が良いかもしれません。
餌の回数は徐々に成犬と同じ1日2回に変えていくことができます。
成犬(1〜6歳)
成長が落ち着き、おとなの身体になります。
成犬用の餌への切り替えも完了します。
この頃から何種類かの餌を併用する飼い主さんも増えるようです。
我が家も2種類のメインと、その他サンプルでもらった餌などを1日3食の中で分けて与えています。
私の場合はカロリーの上限を決めて餌を選んでいるので、5kg程の犬で1日100gを目安にしています。
体重だけに固執せず、身体全体のバランスに注意しながら餌の量を調整していくのが良さそうです。
良い筋肉が付いている子なら、多少体重が増えていても餌の量を減らす必要はないと思います。
また、柴犬は換毛が始まるようになるため、綺麗な被毛に生え変わるためのエネルギーもしっかり与えてあげましょう。
成犬の餌の調整については、以下のような計算が目安になります。
大まかな餌の量の計算方法
- 肥満傾向なら、10%減らす
- 痩せ気味なら、10%増やす
- 去勢・避妊済の子なら、10%減らす
- 運動量の多い成犬なら、10%増やす
- 動きの少ない子なら、10%減らす
高齢犬(7歳以上)
10歳位まではそれほど大きな変化はないかもしれませんが、徐々にお散歩の時間が短くなったり、動きが遅くなってきたりするようです。
餌をシニア用に変える飼い主さんもいると思います。
6ヶ月頃に子犬用から成犬用へ餌を切り替える時と同様、餌の量の計算を少し変える必要が出る場合もあるでしょう。
また消費するエネルギーも減るので、餌の量も目安より少し減らす方が良い子も出てくるかもしれません。
ただ、シニアになると病気などで一気に体力を奪われる可能性もあります。
食べることが好きな子なら特に、食べる楽しみや喜びを取り上げないでほしいと思います。
太り過ぎは膝などに悪影響を及ぼし内臓にも負担がかかるので注意が必要ですが、あとはモリモリ食べられるシニアの我が子を誇りに思って、十分な量の餌を食べさせてあげてほしいです。
実際の柴犬の飼い主さん達の餌の量
今までは理想の餌の量についてお話ししてきました。
では柴犬の飼い主さん達は、実際にどのように餌の量を計算しているのでしょうか。
アレルギー体質の柴犬の飼い主さんは、5ヶ月頃から病院で薦められた療法食を与えています。
量は餌の袋に記載の目安量を参考にしています。
この子は公園で他の飼い主さんからオヤツをもらうことができないので、1日分の餌から少量を取り分け、公園ではその餌をオヤツ代わりに他の飼い主さんから与えてもらっています。
こうすればみんなと同じように「オヤツをもらう」 という楽しみを共有できます。
しかし最近それでもなぜか太るので原因を調べたところ、お父さんが晩酌の時にこっそり生野菜などをあげていることが判明しました。
可愛い顔で見上げられると、お父さんもつい負けてしまうのですね。
子犬の頃は心配になるほど餌をガツガツ食べていたのに、成犬になると突然食べなくなることが増えたという柴犬もいます。
そのお宅でも、餌の量は袋の記載を参考にしていますが、1日の必要量を食べてくれることは少ないそうです。
でもこの柴犬は健康体で痩せすぎている様子はありません。
飼い主さんの悩みは尽きませんが、柴犬自身には特に不都合はないようです。
10歳の柴犬の飼い主さんの家でも、やはり餌の食べ方にムラがあると聞きました。
こちらは餌の量がとても少なく、小粒の餌を1回に30粒ほど。
その上に被せるようにオヤツをトッピングして、餌が見えないようにしているそうです。
これを1日2回与えています。
それでも完食しないこともあるそうです。
極小豆柴と言われている6kgほどの成犬がいるお宅では、手作り食に近い餌とドライフードを合わせて1日100gと決めているそうです。
でもこの子は本当にたくましくて、草だけでなく木の実や昆虫までもお散歩中に食べます。
恐らく飼い主さんが与えている餌の量の倍位は他の食べ物を口にしていると思われます。
1日何グラムと決めて、餌とオヤツの量を正確に記録している飼い主さんもいれば、「餌入れにこの位かなぁ」 と、手でザックリと量を表してくれた飼い主さんもいました。
「柴犬は自分で体重をコントロールするんだよ」 というすごい話も聞いたことがあります。
この話を聞いた時は半信半疑でしたが、後日別の飼い主さんから、「この間、太ったって話をしていたら、こいつ何日か絶食しちゃったんだよ」 と聞いた時、本当かもしれないと思いました。
犬は与えたら与えただけ餌を食べるとよく聞きますが、柴犬の中には人間の反応や自分の体調などから餌の量をコントロールする知恵があるのかもしれませんね。
柴犬の【餌の量】の計算方法!【まとめ】
柴犬の餌の量の計算には、「これが正解」という1つの決まりが存在するわけではないようです。
「間違いではない」目安を基本として、その子自身の様子を見ながら加減してあげるのがベストなのですね。
でも飼い主が餌の量に神経質になりすぎると、柴犬のように人間の心を読み取る能力のある犬は、それを感知して食べることに慎重になってしまうかもしれません。
人間だって、大好きな食べ物をある日突然少ししか食べられなくなったらストレスが溜まります。
それは柴犬だって同じです。
ちょっとくらい大雑把でも問題ないはずです。
柴犬がいつも楽しく美味しく満足できる餌の量や与え方を工夫してあげられると良いですね。