その大きさは、全長で50～60センチほど。とても大きなトカゲに思えますが、半分くらいは尻尾です。
そのため、全長の割には小さく感じることと思います。
トカゲ飼育の基本としては、ケージの横幅は全長の3倍必要とされていますが、フトアゴヒゲトカゲについては幅90センチほどのケージでも飼育できます。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
よく慣れた個体で頻繁に遊んでやれるなら、60センチのケージでも飼育可能です。
ただし、ベビー～アダルトサイズにかけて、成長に応じてケージをステップアップさせたほうが上手に育てられます。
ここではフトアゴヒゲトカゲのサイズとケージについて解説します。
フトアゴヒゲトカゲの大きさとケージのサイズ
フトアゴヒゲトカゲはベビーサイズで販売されていることが多く、成長した個体の大きさが想像しにくいトカゲのひとつです。
全長で50～60センチですが、前述の通り半分ほどが尻尾になります。
トカゲの全長から尻尾を除いた大きさを頭胴長といいますが、フトアゴヒゲトカゲの頭胴長は30センチほどです。
これでも、数字だけではイメージしにくいと思います。
サイズ感のイメージとしては、500mlのペットボトルよりやや細いくらいでしょうか。
最終的には、幅90センチくらいのケージを使ってやりたいところです。
このくらいの広さがあれば、ケージ内で運動ができ、体温調節もできます。市販されている爬虫類専用ケージを使用する場合、幅が90センチだと奥行きと高さが45センチほどになります。
ケージの置き場所があるか、飼う前に考えておきましょう。
フトアゴヒゲトカゲのケージのサイズアップのすすめ
フトアゴヒゲトカゲをベビーから飼育する場合、ぜひ心がけて欲しいことがあります。
それは、ケージのサイズアップです。
フトアゴヒゲトカゲのベビーを最初から90センチのケージで飼育するのはオススメしません。
環境的に不備があるというわけではないのですが、広くて十分な隠れ家があるため、いつまでたっても人に慣れない恐れがあります。
特にハンドリングできるように育てたいのなら、ある程度広さを制限して育てたほうがうまくいきます。
生後3ヶ月ほどのベビーから1歳くらいまでは、45センチほどのケージで十分でしょう。トカゲのサイズによってはもっと小さくても大丈夫です。
そうして人との距離が近い環境で育てながら、徐々に慣らしていくといいでしょう。
生後1年以降の大きさになると、さすがに45センチのケージでは手狭なので、60センチほどのケージにサイズアップします。
フトアゴヒゲトカゲと遊んでやろう！
60センチのケージにサイズアップした時点で、十分に人に慣れさせていて、かつ毎日時間が取れるなら、アダルトサイズまで大きくなっても60センチ程度のケージで飼育できます。
そのかわり、飼い主がトカゲをケージから出して遊ばせてやりましょう。
慣れさせていないと、ケージから出した瞬間ダッシュで逃げられる、なんてことになりかねませんが、よく慣れた個体ならまず逃げたりしません。
隙間に入り込んで出てこない、ということもないので、ある程度安心して部屋に放すことができます。
念のため、窓や扉は閉めてからトカゲを出すようにしましょう。
もちろん、慣れていようがいまいが、広いケージで飼育するに越したことはないので、用意できるのなら90センチのケージを用意してやりましょう。
フトアゴヒゲトカゲの大きさは？【まとめ】
フトアゴヒゲトカゲは最大50センチを超えるトカゲで、ケージもそれなりに大きなものを用意しなければいけません。
ただ、はじめから大きなケージを用意する必要はなく、徐々にサイズアップしていけば大丈夫です。
また、よく慣らした個体なら室内で運動させられるので、ある程度狭いケージでも飼育は可能です。
そういったところも、フトアゴヒゲトカゲが飼いやすい理由といえるでしょう。
