ずばり、どの品種を買うか、です。
フトアゴヒゲトカゲは爬虫類の中でもペットとして長い歴史と高い人気を誇っていて、その過程で多くの改良品種(モルフ)が作られています。
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
基本的には、流通量が多く若い個体であるほど安価になります。
ノーマルカラーのベビーであれば、1万円しない程度で買えるでしょう。
希少な最新品種だと数十万円になることも。
どうしてこんなに価格差があるのでしょうか。
フトアゴヒゲトカゲのブリーダー事情で変わる価格と相場
フトアゴヒゲトカゲは、日本だけでなく世界的に人気のペットリザードです。
そのため、世界中にブリーダーがいます。フトアゴヒゲトカゲの様々なモルフは、こういったブリーダーが生み出してきたものです。
新しいモルフを作る場合、まったく違うモルフを掛け合わせて新しいモルフを作るケースと、同じモルフ同士を掛け合わせてより完成度の高いモルフに仕上げていくケースがあります。
どちらにしても、ひとつのモルフを得るために、数多くの個体を飼育しなければいけません。
しかも、「モルフ」として世に出すためには、ある程度安定して生み出せる必要があります。
そのためには、生まれてきたベビーも飼育しなければいけません。
ただでさえ手のかかるベビーを何十匹も飼育しなければいけないのです。
珍しいモルフ、新しいモルフ、体の弱いモルフであればあるほど、こういった苦労は多くなります。この事情によって、モルフの値段は決まっていくのです。
高いモルフと安いモルフ
一般的に、フトアゴヒゲトカゲのモルフは以下の順番で高価になります。
(2)安定して高確率で出現するモルフ(優性遺伝)
(3)安定しているけれどあまり出現しないモルフ(劣性遺伝)
(4)作出されたばかりで数がいないモルフ
どんな品種を作っていても、ノーマルがある程度生まれてきます。
そのため、全体的にはノーマルが余りやすく、安価で出回ることになります。
また、どんな品種でも作出されたばかりの頃は高価ですが、遺伝しやすく大量に安定供給できるモルフはすぐに値下がりします。
スーパーレッドなど、出たばかりの頃は十万円以上しましたが、今は数万円でクオリティの高い個体が手に入ります。
安定はしているものの出現率自体が低くあまり手に入らないモルフは、いつまでたっても高価なままです。
劣性遺伝のトランスルーセントは出現率が低く、作出からかなり時間が経っていますが現在でも4~6万円くらいの高価なモルフです。
作出されたばかりのモルフ、特に美しいモルフは非常に高価となります。
ゼロは近年作出されたモルフで、「究極の白」や「リューシスティックの完成形」といわれています。
これまで、白系のモルフといえばリューシスティックやウィットブリッツがおり、それらも十分高価なモルフでしたが、それ以上の白系モルフの登場、となったわけです。現時点で価格は数十万円。
さすがは最新モルフですね。
すでにより美しい白さを求めてハイポゼロが作出されており、まだまだゼロから発展するモルフの可能性が広がっています。
フトアゴヒゲトカゲの値段相場【まとめ】
フトアゴヒゲトカゲのモルフは、供給が安定していてたくさんいるものほど安価に、数が少ないものや新しいものほど高価になります。
これから初めてフトアゴヒゲトカゲを飼うなら、すでに安定して市場に出回っているモルフや、ノーマルタイプをオススメします。
最新モルフは飼育データ自体が少なく、何か障害やクセがあってもわからないからです。
私としては、最初の一匹はぜひノーマルを飼育していただき、フトアゴヒゲトカゲそのものの魅力を知ってもらいたいな、と思います。