大きすぎず小さすぎず、個性豊かである程度の寿命もあることが、その理由だと思われます。
ペットとしてフトアゴヒゲトカゲを飼おうと思ったとき、気になるのは性別です。
名前をつけて飼うにしろ、男の子か女の子か、気になるところですよね?
*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。
フトアゴヒゲトカゲの場合、オスとメスで性別の差はほとんどありません。
一匹だけ飼う分には、オスかメスか分からなくても特に困ることはないでしょう。
それでも気になる場合や、繁殖を目指す場合は、判別できるに越したことはありません。
そこで、ここではフトアゴヒゲトカゲの性別の見分け方とオスとメスの違いについてご紹介します。
Contents
フトアゴヒゲトカゲの性別の見分け方
フトアゴヒゲトカゲの性別を見分けるには、ある程度の慣れが必要です。
後ろ足の付け根、人間でいう太腿部分
私が一番自信を持って見分けに使っているポイントは、後ろ足の付け根、人間でいう太腿部分です。
フトアゴヒゲトカゲを手に持ち、ひっくり返しておなか側から太腿部分を見てみましょう。
オスの場合、黒い大きな点がいくつか一列に並んでいるのが見えるはずです。
これは臭腺といい、オスにだけ発達する部分です。
かなり若い個体でも臭腺は見えるので、臭腺を見たことがあれば、ほぼ確実に性別の見分けができるでしょう。
オスにはクロアカルサックという袋がある
オスの場合、生殖器をしまうクロアカルサックという袋が尻尾の付け根にあります。
そのため、尻尾の付け根にクロアカルサックのふくらみがあるかどうかでも判別はできます。
ただ、フトアゴヒゲトカゲはクロアカルサックが目立たないトカゲなので、臭腺のほうが見分けやすいと思います。
オスは喉元部分が真っ黒に染まる
他に、成熟したオスは喉元部分が真っ黒に染まるという特徴があります。
これが、「アゴヒゲ」の名前の由来ですが、成熟していないとわからない特徴です。
また、オスのほうがメスより体が大きくなり、特に頭が大きくなりますが、よほど見慣れないとわからないでしょう。
どうしても性別を見分けて飼いたい場合、ある程度成長した個体を、個人のブリーダーさんから譲ってもらうのがもっとも確実です。
フトアゴヒゲトカゲのオスとメスでは何が違う?
結論からいうと、フトアゴヒゲトカゲのオスとメスの差はほとんどありません。
一応、以下のポイントがオスとメスの違いです。
(1)オスがメスより一回り大きくなる
最大サイズまで大きくなった場合、オスはメスよりも一回り大きくなります。
ただ、本当に一回り程度の違いなので、見比べないと「なんとなく大きい気がする」程度の違いです。
(2)オスの喉元が真っ黒に染まる
成熟したオスは、喉元が真っ黒に染まります。
見た目の変化なので、これが嫌な人はメスを飼うといいでしょう。
個人的には、喉元が真っ黒になったフトアゴヒゲトカゲも可愛いと思います。
(3)オス同士は多少喧嘩するが、メス同士はあまりしない
オス同士はなんとなく自分のナワバリを主張し、他の個体を追い払おうとして喧嘩します。
ただ、そもそも複数飼育はあまりオススメしません。メス同士が喧嘩することはありませんが、サイズが違うと、大きい方が小さい方に無言の圧力のようなものをかけていることがあります。
(4)オスの方が若干、怒りっぽい
特に成熟したオスは、メスに比べるとやや怒りっぽく、すぐに喉元を膨らませて威嚇します。
ただし、そのまま攻撃に転じて人を咬むようなことはありません。威嚇している状態でも、そのままハンドリングすれば落ち着くことが多いですし、威嚇していても果物を見せればすぐに食べるような個体もいます。
(5)メスは卵管が詰まることがある
単独飼育していても、メスはホルモンバランスの影響で無性卵を産むことがあります。
このとき、卵管に卵が詰まってしまうことがあり、放置すると死に至ります。成熟したメスがぐったりしていて、食欲がなく、排泄もない場合は卵管詰まりが疑われますので、すぐに病院へ運びましょう。
また、産卵の際にカルシウムを多く消費するので、日頃からミネラルなどのバランスの取れた食事を取らせてください。
オスはクロアカルサックの炎症などを起こすことがあるので、特にメスは体が弱い、ということはありません。
フトアゴヒゲトカゲの性別の見分け方!【まとめ】
フトアゴヒゲトカゲのオスとメスは、ある程度見慣れれば自分で見分けることが可能です。
ただ、ペット的に一匹大切に飼うのなら、性別はさほど重要ではありません。性別で判断するより、自分が気に入った個体をじっくり選ぶ方がいいでしょう。