飼育員のはしくれとして働いていたころ、お客様からのよくある質問で
「寿命ってどれくらい?」
がありました。
同じ命をもつ生き物ですから気になりますよね。またこの質問は実際に飼育している人からよく出る質問です。
ここでは飼育している人が特に多いであろうカクレクマノミの寿命について飼育下での話を元に書きました。
Contents
カクレクマノミの寿命はどの位?長生きしますよカクレクマノミ
情報提供している方が多いですが、カクレクマノミの寿命は長いです。飼育下で10年以上生きている例は普通にあります。
私が飼育したカクレクマノミも10年近く生きています。
長く生きている個体で20年以上のものもいるとされます。
ただし、自然界で20年も生きてるのは奇跡だと思います。
人でもみんなが純粋な老衰で寿命を全うするわけではないですよね。
それは厳しい自然下で生きている野生動物なら猶更のことです。
「体の持つ生命力は20年生きてもおかしくはないくらい。ただし大体の個体は5年~10年くらい」
というところです。
ギネスは狙えるか!?カクレクマノミ飼育。
ただ飼育下であれば、不運の死の原因となるのは人間しかいません。
飼育者さえしっかりしていれば「体そのものの寿命」に挑戦することは不可能ではないはずです。
チャレンジするのも面白いかもしれません。
ギネス記録でたしか金魚の飼育記録43年なんてものがありますし、人間で言えば平均寿命の半分を共に過ごしているわけです。
さらに日本人だって江戸時代位の平均寿命は50年程度だったと言われています。
社会や医学の発展に伴い今の平均寿命は倍近く伸びているわけです。カクレクマノミだって20年どころか40年くらい行けちゃうかもしれません。
ちなみに冒頭の題名にもかいた「ギネスは狙えるか!?」ですが無理だと思います(笑)
というのも現時点で「記録更新中」の先輩飼育者たちが世界中にたくさんいるので、それらを超えていくのはいばらの道だからです(笑)
どうやったらカクレクマノミを長生きさせてあげられる?
じゃあ肝心のカクレクマノミを長生きさせるには!?ですが、各記事や書籍にかかれている基本的な飼い方に準じてやることだと思います。
そしてそれを「さぼらない」。これが一番重要です。
なかなか地味で普通な話ですが、エサやり、水槽掃除、水換え、飼育機材のメンテナンスなどの基本的なことをさぼらずやっていれば10年は飼えても不思議では無い魚です
実際私がそうだったので、これは自信をもって言えます。
よくニュースにでてくるリュウグウノツカイとか珍しい深海魚のように水槽に入れて数十分~数日の短期間で死んでしまうような魚ではないです。
とにかく奇をてらったことはせず、凡事徹底です。
カクレクマノミを10年以上、20年飼育はいけるのか!?
約10年くらいは飼育した経験があるので、
10年飼育には「凡事徹底」作戦でいけると言えますが、
それ以上の20年となってくると未知の世界です。
ここから先は経験されている方の話を聞いたほうがよいでしょう(笑)。
単純に長生きしているカクレクマノミを見たい、また自由研究とか調べものをしていて知りたいという方がいたら「東海大学海洋科学博物館」に行ってみるといいと思います。
ここはクマノミ水族館といわれる展示ゾーンがあり、かつ世界で初めてカクレクマノミの繁殖に成功した、クマノミ飼育の聖地とも言える場所です。
かつこの水族館をステータスで表すとすると、飼育技術や研究面にステータスが振られている水族館です。
その手の質問をすれば、コピーペーストの嵐となっているこのネット社会では知りえないような話も聞けると思います。
結構ほめちぎっちゃってますが、私が働いていた水族館では無いのでステマとかではないです。
安心して行っていただければと思います。
カクレクマノミは長く付き合える魚!【まとめ】
長々と書きましたが、カクレクマノミは長く付き合える魚です。飼育愛好家目線で見ると、長生きするというのは一つの魅力です。
私は最初
「いろんな魚が飼育したい!だからカクレクマノミも買う!」
というコレクション感覚の飼育スタートでした。
恥ずかしいものですが、それでも自分が産んだ卵を世話する母クマノミになるまで育てた時はなかなか感動して愛着が湧いたもんです。
飼育する際はぜひできるだけ長くしてもらえればと思います。